千数百年の歴史の今に伝える
大清水-泉神社の名水
作成:筒井杏正


 
 この湧水の辺りは、縄文中期の頃から人々が住みついた模様で、天智天皇(大津京665-671)の頃は御領所となり、弓馬訓練の地とされたと言われます。
 また、湧き出る水がとても豊かで清冽であったので「天泉所」と名付け、て伊吹の大神を水の神として祀りました。

千数百年の歴史を伝えとうとうと湧き出る神の水

 伊吹山系から湧き出る豊かな水は、大地を潤し、古代寺院(伊吹四大寺)の甍を、中世には城館(上平寺城)の偉容を整え、村名も大泉から大清水と移り変わりました。


平日でも名水を求めて賑わう御神水拝受所


 ミネラルをたっぷり含む湧水は、千数百年以来、「長寿の水」と呼ばれて村人の健康と生活を支えてきました。昭和60年環境省「日本の名水百選」の指定を受け、広く各地から参詣者を迎えることとなりました。ここに畏敬の念を忘れず後世に保全伝承することを願います。
 ※休日は、観光バスで多くの人々が訪れるため、大変な混雑が予想されます。
【神水の特色】
 ・少し甘くまろやか。
 ・冷凍庫で透明感の高い氷ができる。
 ・ご飯は美味しく炊け、お茶、コーヒー、ウイスキーの水割りにも最適。
 ・水の長期間の保存が効くため、夏場は傷みにくく、餅などカビの発生も遅い。
 ・生け花や仏花などの水によく、長持ちする。
 ・ミネラル分が多いため健康に良く、薬の服用によい。

(大清水泉神社湧水保存会・米原市観光協会)